廃業した漫画家が、会社員になって家計を再生するのだ

標準体重と老後の安定を目指しています。

漫画家アシスタントになるための2つのルート

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漫画家の仕事がなくなってきて、ほかの先生んとこへアシスタントに行きだした頃だった。

 

漫画家アシスタントになるには

ちなみに、漫画家のアシスタントをするには、どっかの雑誌に漫画作品を投稿したあとに、編集部に紹介してもらえるよう頼む場合と、

 

(投稿作品がすなわち自分の名刺代わりというか、どんなレベルの絵が描けるのかのサンプルとなる。いきなり素人はやはり使ってもらえない。アシスタントを頼むのは多くの場合が、いわゆる修羅場、締切前のギリギリ忙しい時だ)

 

アシスタントと漫画家のマッチングサイトで探す場合がある。

 

JAPAN ASSISTANTS CLUB

GANMO - 漫画家さん×アシスタントさんマッチングサービス -

 

↑いずれも利用上の注意をよく読み、詳細に理解し、他の人に迷惑をかけないよう利用してください。

 

(「お金をもらって仕事に行く」ので、バイトをしたこともないような学生さんは、もっと場数を踏んでから参加を考えてくださいね)

 

 デビューできない人とは

そんな感じで、行ってた先生のとこで、聞いた話、

 

「とっても絵も上手いしお話もおもしろいし、スゲー才能あるって素人さんから原稿を見せてもらった。でも、どの話も完成してない」んだって。

 

完成してない、って「芸術的に未熟なとこがある」って意味じゃなく、「1話が終わりまでいってなくて、途中までしか描いてない」って意味ね。

 

そういう人はどうも多いらしくて、自分で納得いかなくても、1話を完結させられないと、編集にも見てもらえないし、一般の読者さんにも読んでもらえない。

 

なんか、すごくもったいないねぇ。という会話をした。

 

非常にわかる……。

 

私も編み物とか始めて、最初はウキウキやってんだけど、

途中でやめたが最後、いつかやろう明日はやろう、とは思いつつ、

なんか結局、季節が一巡しちゃうことって、何回もあったもの。

 

たぶん、自分でたのしんでやってることほど、そうなんだよね。

 

私は漫画の場合は、早くプロデビューしたい、誰かに認められたい、という気持ちがものすごく強かったんで、

 

「自分でたのしむ」という視点は、ちょっとあとまわしになっちゃってた面がある。とくに、年齢が上がって、デビューできなくてキリキリし始めた頃はとくに。

 

「とにかく(編集部に)ウケるもの!」と考えて描いてた。

 

それはプロとしては大事なことなんだけど、同時に自分も描いててたのしくないと、のちのち自分の心を非常に苦しめることになります。どちらも大切なんですよね。

 

 作品を終わらせるには

まあそんな、編み物に関しては過去の失敗を肝に命じて、大人になってから手芸する場合は、一気にぐわぁーっとやっちゃうことにしてる。

 

できれば、一晩で終わらせる。それができなければ、いったん寝て、また次の日に同じテンションでぐわぁーっとやる。終わらせるまで毎日そのテンションでやる。

 

長くても3~4日くらいでカタをつける。そうじゃないと、またほっぽっとく感じになります。おそらく。

 

 

そんな感じで、これもコツというかあまり意識してはいなかったけど、漫画のネームも、私は2~3日で集中して終わらせるようにしている。

(※ネームとは、漫画のもとになる台本とか脚本みたいなもの)

 

逆に何週間もネームしてたら、わけわかんなくならないか?

んで、気分転換に最初の部分だけ下描きして、ペン入れして、

ってやってるから、終わらないのではないだろうか。

 

とか、思いました。

 

なんか、途中でほっぽりがちなことは、苦しくても集中して最後までいったん、終わらせてみよう!

 

納得がいかない部分は、それからまた考え直して手直ししたりしよう!

 

という、ご提案でした。

 

 ちなみに、綿100%の毛糸は、ちょっと細めのものが多いけど、

チパチパしないので、汗をかいても不快じゃなくて良いですよ。

危険! ひとり暮らし女性の部屋選び【防犯】

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18~39歳までの約20年間、東京で女性ひとり暮らしをしていた経験から、危険の少ない部屋の選び方を提案します。

✗1階(地上階)

アカンです。

とくに都会では、家と家の間隔が狭い。

2階以上なら、例えば向かいの家のオッサンと目が合ってしまったとしても、物理的な距離がありますが、

1階だとアウトです。そのまま乗り込んで来られます。

(物理的に可能かどうか、の話)

 

ちなみに私は1階に住んでいたとき、窓のすぐ脇の細い路地を通っていった宅配の人に、窓から覗き込まれました

それ以降、窓もカーテンも一切、開けられなくなりました。

自分の肉親が誰ひとり住んでいない環境で、知らない人に部屋を覗き込まれる。って、かなりの恐怖でした。

向こうも悪気じゃなく、たまたま動くもの(私)が視界に入ったから、目で追ってしまったのではあろうが……。

 

✗洗濯機置場が屋外

これはあまり注意して見てる人はいないかと思いますが、

洗濯機置場が屋内にある部屋を借りるべきです。

 

たまに、ベランダや共有の廊下に洗濯機置場がある物件があります。

これは選択する際に、外に出なければならない。部屋着ではイカンのです。

いちいち着替えるのメンドクサイ。あと、夏は暑いし、冬は寒いです。

地味に不便。

 

また、ベランダや共有の廊下だと、通りすがりの人から洗濯機をガードしようがない。

変なもん入れられたり、また洗濯終わって入れっぱなしにしている状態の洗濯物を、取っていくことも可能だということです。

 

これも実際あって、「ガス点検です」って来たオッサンに、帰り際にいきなり洗濯機を開けられ、そのときたまたま洗濯していたぬいぐるみを、

 

「なんだ、こんなモン洗ってるの(ニヤニヤ」と、引きずり出されました。

 

ショックで声が出なかった。

もしあのとき、リアルガチでいつもの洗濯をしていたかと思うと、ゾッとします。

 

ちなみに、その「ガス点検です」ってやってくるオッサンは、なんか有名なサギの手口らしいので、そっちの意味でもしてやられてしまった。

 

✗大家さんが男性1人

たまに不動産屋さんを通さずに、大家さんと直接、顔を合わせて契約するケースがあります。(大学の紹介などで)

家族ぐるみで、大家さんのお子様や奥様ともお会いできるのなら別ですが、

独居男性が大家さんの場合、やめたほうがいいと思います。

何しろ相手が合鍵持ってるわけですから……。

好きな時に出入りできます。

 

これは大学時代の同級生(女性)がそういう部屋を借りており、

「家に帰ったら大家さんがいた」と言っていました。

 

その人は無頓着なタイプで、不快ながらも「家のどこそこを直してた」と言われて「そういうもんか」と納得したようですが、

 

いや、普通に嫌だろ。家帰ったら他人のオッサンがいるの。

 

 

そんなわけでまとめます。

 

女性が借りちゃイカン部屋。

【1】1階(地上階)

【2】洗濯機置場が屋外

【3】大家さんが男性1人

 

あと、部屋選びではないけど、以下のようなことも、知ってるかたは多いだろうけれども老婆心で、念のために付け足させていただきます。

 

1.たとえゴミ出しだけだったとしても、外出するときは鍵をかける

2.ドアスコープはふさいでおく

3.衣類はハサミで切り刻んでから、生ゴミに混ぜて捨てる

4.洗濯物は外に干さない

5.帰宅時は背後を見てからドアを開ける(誰かついてきてる場合がある)

 

ほんなところです。

部屋選びとは別に、ちょっとイカれた系の住人にロックオンされてしまったこともあったけど、それは機会を改めて書きます。

 

【追記】書きました。

www.necono.work

 

では、安全かつ、自由なひとり暮らしライフを!!

 

夢を諦める期限は40歳まで! 再就職がムリになる

大人になっても夢は追える。けれども……

自分としては一生、夢は追ってくつもりではおるんですが、

「追い方」は変化せざるを得ないよね。という話です。

 

全力では追えない

老後とかを考えると、生活基盤(ほとんどは要はお金)をしっかりさせた上で、

片手間で追うことになるであろう。もう全力では追えません。周りに迷惑がかかる。

 

親や兄弟、ヘタしたら親戚、にも。

 

自分語り行きます

大学を卒業して、(今にして思えば)精神がヤラれていたので就職活動ってまともにやってなくて、

 

大学の就職課に行かずに、アルバイト情報誌かなんかで見つけた会社で社員になった。仕方なく。

 

何やってんだって話ですが、人に「この時期にああしなさい、こうしなさい」と言われずに、勝手に自分で情報集めて動き出さなきゃならない大学生の就職活動って、私にはハードルが高すぎた。

 

テキトウに選んだらイカンかった

案の定、ヘタな会社で人間関係が最悪、毎朝ほんとうに心から出勤するのが嫌だった。

 

「そんなにすぐやめるなんて、次の就職先が見つからない」的な一般常識が耳に入ってはいたので、1年我慢してから辞めた。次の会社に入って、こちらも半年くらいでやめた。

 

ヤバい人生の始まりです。

 

2コめの会社の時あたりに、4コマ雑誌の新人賞に引っかかって、デビューはしていた。辞める前は連載も持ってた。

 

でもまあ月3ページなので、お小遣い程度です。お仕事を探さなければなりません。

 

そんな中、もうほとんど落ち込んでほぼ布団の中から出たくない。みたいな状態だったんだけど、またもやバイト情報誌から1コ自分でもできそうげなのを見つけた。

 

(それしか職探しの方法を知らなかったのよ、ハロワっていまいちシステムもわかんなかったし、私が利用していいのかもわからなかった)

 

やりたい仕事(に近い仕事?)

んで面接に行った。神保町。本の街です。

 

地下鉄でおりて、地上にあがる階段の壁画がなんか印象的で、んで早稲田と並び称される古書の街はなんか異様で、すてきで、

 

ここで毎日働けたらいいな、と思った。

 

んだけど、面接はむざんで、「何か書いていきたい人なの!? そんな人生観じゃダメなんじゃないの!?」とか、さんざん言われて、

 

帰りの地下鉄で涙出てきて、降りたら雨で、自分が惨めで泣きながら傘をささずに帰った。(自分に酔っているが、26歳くらいのワカモノだったので許してください)

 

応募した職種は校正者で、大学んときに私は文芸専修で、卒論として書いた小説がいちおう商業誌(とは言っても大学の機関紙?)に載ったこともあり、

 

校正ってのがただ単に誤字を直すんではなく、トジヒラキを直すようなことも含むのも知ってたので、あと大学の学生職員として学内新聞の編集とかもやってたので校正記号は知ってたので、

 

まあなんか、自信はあったんだけど、ていうかあの神保町の階段で運命かんじちゃったんだけど。だめなのか。なぁんだ騙すなや私の直感。とかと、思った。

 

けどなぜかその後、採用の連絡があり、まあすんごくオマケで採用だったみたいだけど、

 

そこの面接してくれた社長と「ほんとしっかりやってくんなきゃ困るから」的な面談をした上で、そこで働くことになった。

 

 

 期限を切る

んで、その社長が言ったことには、

 

「小説家や漫画家でやってくのなら、40歳まで必死にやって、それで芽が出なかったら諦めなさい」と。

 

「それまで超必死でやりなさい」と。

 

で、才能はあったけど売れなかった、社長のお知り合いの作家さんとかの話をしてくれた。

 

ちなみに社長もドキュメンタリーの作家さんを、社長業のほかにしていた。

 

 

 

このアドバイスがずっと頭にあって、40歳になる前に筆を折る決意がついたんだけど、これほんとに適切なアドバイスで、感謝している。

 

40過ぎたらほんと、会社員になれない。めったに。とてもとても狭き門。

 

お嫁さんにも難しい。婚活サイトとか、女性は40を過ぎると、とたんに激減する。

 

私は正社員にもなれたし、結婚もできたしで、ほんとに滑り込みセーフだったのではないかと感じる。

 

 

 他人に決めてもらうと助かる

やめるきっかけって、本当にむつかしい。コタツから出るタイミングだってまとめサイトを見るのやめてお風呂に入るタイミングだって、私たちはいつも逃し続けている。

 

なので、40歳という区切りを教えてくれた社長に、感謝なのでした。

 

 

 

というわけで、今後は正社員として私生活で夢を追います。ミャハ。

【お金】漫画家の原稿料いくらもらえるの?

20年前と変わらぬお値段

私がデビューした1999年の時点で、4コマ雑誌における原稿1枚の原稿料が8000円。

 

前述の、当時45歳の大御所4コマ漫画家さんに「“20年前と変わらぬお値段です”だねぇ」と、竿竹売りとからめて失笑される。

 

彼女がデビューした当時(私がデビューした1999年の、さらに20年前)も、まったく同じく8000円だったそうだ。

 

 ページ単価が高くなりすぎるとよくない

そのときすでに漫画業界が斜陽だと言われていたのもあるけど、もうひとつには、

 

「手塚治虫先生が原稿料を上げるのを嫌ったせいで、後出のほかの漫画家の原稿料もなかなか上がらないシステムになってしまった」という要素もある、とのこと。

 

なぜ原稿料が上がるのが好ましくないかというと、あまりページ単価が高くなりすぎると、連載を依頼されにくくなるから。雑誌の予算というのは決まっているので、高い作家さんばかり揃えるわけにはいかない。

 

 

私の話に戻るが、デビュー作の4コマ連載が3年半くらい続き、2年めくらいの時点で編集者と行き違いがあり、その「お詫びとして」って感じでページ8000円から9000千円にアップ。

 

その後、4コマ連載中に別出版社から依頼があり、ストーリーもので隔月刊連載を開始。このときスカウトされた出版社に「今はページ1万円もらってますぅ~」とちょっと色をつけて申告。そのまま通った。ので、その会社ではページ1万円になる。

 

のを、元の出版社に伝えたら、そちらでもご祝儀っぽく1万円にしてもらえた。

 

ちなみに、この「色をつけて言ってみる」ってのは、デビューした元の編集部の入れ知恵。(ありがとうございます)

 

元の編集部は、私が4コマであんまりページがもらえないから、食えないのを心苦しく思ってくれていたみたいで、いろいろ業界内の渡り歩き方を教えてくれた。

 

 

ページ単価が上がらないほうがいいなんて、売れてる作家さんだから言えることで、食うや食わずやだったその時の私にとっては、とにかく少しでも収入が上がったのは「助かった」という感想だった。

 

 

 原稿料は上がることもある

これが後に自分の首を締めた……、かというとそうではなく、その程度の(低いレベルでの)1000円、2000円はさほど大したことはないみたい。

 

アシ先の大御所45歳の先生は、その当時ページ2万5000円だそうで、「これ以上あがったらヤバいかも」と危機感を覚えてらしたみたい。ちなみに2万5000円は当時4コマ雑誌では最高レベルだそう。

 

ジャンルの違う売れっ子作家さんや、殿堂入り作家さんみたいなのがゲストで描くときは、3万円とかの場合もあることはあるらしかった。

 

ちなみに、どーでもいい話なんだけど、当時の編集者に言わせると、「ページ1“マン”円になって、初めて“マン”ガ家と呼べる」みたいな、冗談みたいな言い伝え(?)、ランク付けみたいなのがあった様子。

 

たんなる言葉遊びだとしても、「これで初めて一人前の漫画家」とか言われて、嬉しかった。

 

 

いちおう私は「青年漫画」のジャンルの雑誌で書いていて、少女漫画とかはもっとずっと低いとのこと。

 

某、私が持ち込みしたことのある少女漫画雑誌だと、デビュー作はページ3000円。2作目からは6000円もらえるシステムとのことでした。

 

ページ数って、漫画を読んでるだけの人だとあまり意識してないと思うけど、4コマ雑誌で1作、平均4~6ページ。週刊漫画は約20ページ。月刊は約30ページ。

 

一般的な月間の4コマ雑誌だと、4誌は掛け持ちしていないと食えない。

 

月刊の30ページを1人で描けたとして、やっと食える感じ。

 

週刊はアシスタント数名入れないと1人ではふつうは描ききれない。が月産80ページになる計算。このへんはほんと事情は多岐にわたる。

 

連載準備金、というものが渡されて、描きためる期間がある雑誌もあるとか。

 

で人気が出ないと切られて、単行本も出ず、借金を抱えるケースもあると聞く。そこまでは私はやってらんないなぁ。

 

 借金してまで漫画家……、けっこうあることみたい

実際(というか)、漫画家やってるときに、絵がヘタだけどお話づくりはそれなりに編集者から褒められていて、漫画編集の知り合いの書籍系の編集者に「文章の仕事をしてみない?」と誘われたことがある。

 

けっこう本イキで計画が進んだんだけど、300ページくらいのハードカバーの書籍を出すってことだったので、書いてる間の生活費は「ローンとかで借りてもらうしかないですかね」とその書籍部の編集者に言われた。

 

いやいや、フツーに言うなよ。そんなこと。

 

でも、それがまかり通る世界なのだろうな。

 

本を出したい人って、いっくらでも掃いて棄てるほどいるんだ。

 

 

自分はそこまで飛び込めなかった。

 

飛び込んだほうがよかったのか、わるかったのか、わかりません。

 

ここにこうしていれることができたのかどうかも。

絵が上手く見える《小手先の》方法

わかってる人には今更だと思うけど、

 

絵のヘタな自分が少しでも一見、上手く見せるために研究した、小手先の技術を紹介します。

 

1,白でフチどる

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書き文字や、背景と人物のあいだは、細い白の先でフチ取ると、プロっぽく丁寧に見えます。

 

上の絵の「エッセンシャルオイル(アロマ)」みたいな感じのところです。

 

太い線でパキッとした絵を描くタイプの人はいらない(ウザくなる)んだけど、でもどちらかというとあるほうがいいです。

 

見やすいです。

 

上のやつなんかは、地の色の濃さと文字の色の濃さが近いので、白フチドリがないと、絶対あかんやつです。

 

明暗がハッキリしてて線が太ければいらない

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このへんは、色の濃度がわりかし違うので、フチどらなくても大丈夫かな? ってやつです。

 

あまりにも描いてるあいだ眠かったので、なぞの渦巻きが薄水色で描かれています。下の方。消さずにUPしてしまい、いま気づいたので恥ずかしいです。

 

 

ちなみに自分は600~800pxくらいの絵を描くなら、4pxくらいのフチ取りがいい感じかと思います。

 

 

2,グラデーションをやたら使う

自然の風景ってあまりパキッと色が別れていることって少ないので、

 

グラデーションで光の微妙な強弱が表現されたっぽい画面を見ると、人の目は「リアルだ!」と感じるみたい。

 

グラデーションの多用は、簡単に立体感を感じさせるチートな方策です。

 

ただし、光源を考えずにあまりに多用すると、印象がとっちらかって、やっぱりヘタに見えるので注意。

 

インスタでの練習用のイラストでさえ、黒グラデを使ったものは他のイラストより明らかに反応がよかった。

 

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ほかのベタ塗りのイラストが「いいね」20~30件、

 

左のくちべにが40件、右のアイフォーンが55件です。

 

(アイフォーンのほうは、そのハッシュタグで検索してる人の数が単純に多いってことも考えられるけれども)

 

ちなみにインスタもよろしくです!

www.instagram.com

 

 

ボクらと少年ジャンプの50年(NHK BS1)

たまたまテレビつけたら見ちゃったんですが。(いつもは見ない時間帯)

www.nhk.or.jp

 

最近は、漫画家さんに密着取材みたいな番組も、心が痛くて我慢できなくなって、見ないようにはなっていたのですが。つい最後まで見たね。

 

 少年ジャンプ編集部(物理)

私はボンクラでして、つい最近Google mapを見て知ったんだけど、

 

26歳くらいから10年前後、飛び飛びではあるけれど校正のアルバイトをしていた会社が、なんとジャンプ編集部の斜め向かいあたりのビルだったのね。

 

ほんと、知らなかった。集英社っていったら小学館の隣のビルだと思ってたんだけど、そこは広告部だかで、集英社といっても部署によっていくつかあるみたい。

 

こんな生活圏のすぐ近くに、荒木飛呂彦先生とかがもしかして生身で来ていらっしゃったかもしれないとは……、いや、売れてる漫画家さんが編集部に行くことなんてめったにないんだろうけど、少なくとも新人の頃とか1回くらい来たことあるんじゃない?

 

自分がデビューするために、いくつかの出版社に持ち込みを何回かした私だが、少年ジャンプで描けるとはとうてい思ってなかったので、編集部の場所とか、まったく調べたことなかった。

 

弟が買ってたので、アンケートハガキや懸賞なんかも出してなかったし。いやでも、ファンレターは出したことあったかなぁ。

 

私はいわゆるジャンプ黄金期に読者だった人間で、ジャンプ漫画にはとってもドップリだったんだけど、女子ゆえにバトルやトーナメントにはあまり興味がなく、アクションも描けなくて、自分が描くんだったら少女漫画かな、と思っていた。

 

少女漫画というか、成長するにつけ「ガロみたいなの」。を嗜好するようになっていったんだけど。(お若い方へ:雑な言い方をすると、いわゆるサブカルです)

 

そんな感じで、あんまり本気で少女漫画も読んでないのに少女漫画でデビューしたいという、本気で少女漫画を愛する人たちからしたら「ナメるんじゃねぇ」という、投稿活動を続けていた。今も、正直、何が描きたいんだかわからねえ。

 

いや描きたいものはあるんだけど、どの文法で、どの手法で、どこの戦場で戦ったらいいのかよくわからない。ネットでジャンル限らずに公開していくのが、今にしてみたら合うのかもしれない。

 

雑誌が先か作品が先か

描きたいものは、家族のかなしさです。レディコミなのかな。でもレディコミって真面目なのもあるけど、ご近所トラブル鬼嫁!! みたいなのも多く、尻込みしてしまう。

 

あと、いきなりレディコミでデビューする人ってのは少ない気がしてて、少女漫画で描いてた作家さんが大人になって雑誌のカラーに合わなくなって移籍してくる、だから大御所ばっかり、ってイメージがございます。

 

まあ、しのごの言ってねーで、そこで描きたきゃ投稿するにせよ持ち込みするにせよ、何か動けって話ですね。

 

ちなみに持ち込みしたのは、白泉社「花とゆめ」、青林堂「ガロ」です。覚えているのでは。

 

白泉社では編集さんの名刺ももらえなかったな。箸にも棒にも引っかからなかったのであろう。

 

絵がヘタ(今さら)

当時から私は絵がヘタで、漫画家だったときもずっと絵がヘタって言われてて、なんか伝説の編集者みたいな人に「アドバイスください」って言ったときも、「あなたはとにかく、絵」って言われた。

 

廃業して、まわりがプロ漫画家ばかりじゃなくなって、そしたら絵を描くたびに全員に「すごい、うまい!!!」と絶賛されるので、心にみるみる潤いが満ちてくる昨今です。

 

いや、本当にうまい人の中ではうまくないのはもう身にしみてわかっているのだけれども、やっぱり、うまいと言われると素直に嬉しい。

 

ほんと、十数年くらい、けなされてばっかりで、直されてばっかりで、すんごい年若い先生からもご指導されてばっかりで、ダメ出しされてばっかりで、

 

ほんとね。ほんと、うまくなるしかない。その世界。で生きていくのなら。

 

ちょっと、疲れた。

 

のでした。

誰にも、言わない。

自分を出したほうがいいのか?

あまり「創作をしてる」と、リアルの知人には言わない私です。

 

ネットでもそうそう言ってないけど。自由な言動ができない。

 

と、考え自分を守ろうとする人よりも、そんなんいいから世間に意見を問おう! というタイプのが売れる、話題になる、成功する、のかもしれません。

 

どちらにせよ面白いもの描いてりゃ売れるってのは、まあさて置き。

 

なんでこう、かたくなに秘密なのか。ときのう自分を振り返ってみまして、幼少期のトラウマがひとつ思い当たった。

 

作者の了承を得てからお読みください

私は2才半ころから記憶があります。

 

明確に覚えている最初の記憶は、2コ下の弟が生まれる前に、名前を決めようって家族会議になって、(たぶん今にして思えば日曜日の)昼下がり、茶の間に祖父母と父母が集まって何か真剣に話し合っていて、

 

私は、みんなが今までとは違う緊迫感で、かまってもらえなくて、「ちょっとあっちで遊んでなさい」と言われて、隣の床の間でヒヨコのブーブーに乗って遊んでいた。

 

「なんだきょうはへんだな。つまんない」的な感情をいだきながら。

 

 記憶と魂

その前後にも、ハッと気がつけば庭にいて、たまに魂が抜けたり、自分の体に入って「意識が戻った」みたいな感覚になったり、

 

だんだん自分の体に入っていられるのが(自分が自分だと感じられることが)長くなり、多くなり、いつのまにかずっと自分だった。

 

この感じ、たぶんまだら呆けと共通するものがあるのではないかと思っている。

 

閑話休題。

 

 

創作ポリシー(by未就学児童)

けっこう小さい頃から自我っぽいものがあって、んで読み書きもかなり早くからできた。

 

絵本とか、ワニとウサギが会話してたりして、「子供だましだ」と感じていた。世界ってそうじゃない。

 

本を読んでいて、犬や猫や動物がしゃべったり、アンパンがしゃべったり、そんなこと現実にあるはずがない。バカにするなよ。とつねづね、不満だった。

 

(それはそういうものとして描かれているだけだ、というのがわからないあたりが子供だったわけですが)

 

で、4歳あたりの頃に、自作の物語を書いた。チラシの裏に。びっちり。

 

(それ以前にもチラシの裏に、おばあちゃん宛のお手紙とかをよく書いていた)

 

自分ぽいものが主人公で、言葉をしゃべる犬が出てくる。でも、(私が思う)ふつうの物語とはちがって、犬がしゃべると主人公はびっくりして、「犬がしゃべるわけない! でも、しゃべるんだね」的な、納得いかないけど現実を受け入れて物語は進んでいった。

 

自分としては、「犬がしゃべってもそれを当然と受け止める物語世界へのアンチテーゼ」とか、そういうつもりだった。挑戦だった。世界を拓く。気概だった。

 

これは新しい……。私は天才だよ。

 

そんな新進気鋭のエッジ立ちまくりな物語を、もしもうかつに発表したらば世間が大混乱におちいってしまうので、しばらくそれは、こっそり寝かせておくことにした。

 

家族不信

んだけどある日、保育園から帰ってみたら、家族中の人が茶の間に集まって、私の物語を、まわし読み、していた。

 

んで、へらへら笑って、バカにしたように、「おもしろいよ、よく書けてるね~」と、褒めた。

 

私は世界が壊れたようになった。侮辱で、屈辱だ。

 

よく書けてるねって!

 

まわし読みって!!!(ヒドイ)

 

と、大ショックだったんだけど、何がどうショックなのか、このエピソードを人に話して、あんまり意味がちゃんと伝わったことがない。

 

でもさ、自分で創作する人ならたぶんわかるでしょ、わかる人いると思う。

 

それ以来、自分が書いたものを誰かに“勝手に”見られるのがすごいキライ。

 

だって内面だからぁ! 内臓だから!!!

 

推敲してないから!(とまでは、思っていなかったんだろけど当時は)

 

ともかく、とっても傷ついたので、褒められても嬉しくない。

 

(見せる覚悟で見せる用に書いたのは、褒められるとちゃんと嬉しいよ)

 

日記の位置づけ

日記とか人に見せる前提で書くタイプと、そうでないタイプがいるらしいですが、私は見せない前提だ。だからこそ本音が書けるんじゃんか。

 

他人の携帯とか日記とか、読みたくなるしどうしても我慢ができずに読んでしまうのはしょうがないにしても、見たことを当人に言うのだけはやめてほしい。

 

みたいな、感覚です。

 

なので漫画家だったとか、小説でも商業誌に載ったことがあるとか、言わない。

 

 

(夫には言わなきゃとずっと思ってて、結婚半年くらいの頃にたまたま、自分の単行本が本棚に入っているのが見つかり、

 

「なんでこのマンガ何冊も持ってるの?」と訊かれたのをきっかけに、バラしました。

 

そこまで変なリアクションもされなかったので、まあよかったよかった)

 

 穴ぐらが安心

そんな感じで、私はオープンなタイプではない。

 

穴ぐらに入っているのがとても安心なタイプなのです。

 

それはそれでいいや。向いてない。

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