廃業した漫画家が、会社員になって家計を再生するのだ

標準体重と老後の安定を目指しています。

夢を諦める期限は40歳まで! 再就職がムリになる

大人になっても夢は追える。けれども……

自分としては一生、夢は追ってくつもりではおるんですが、

「追い方」は変化せざるを得ないよね。という話です。

 

全力では追えない

老後とかを考えると、生活基盤(ほとんどは要はお金)をしっかりさせた上で、

片手間で追うことになるであろう。もう全力では追えません。周りに迷惑がかかる。

 

親や兄弟、ヘタしたら親戚、にも。

 

自分語り行きます

大学を卒業して、(今にして思えば)精神がヤラれていたので就職活動ってまともにやってなくて、

 

大学の就職課に行かずに、アルバイト情報誌かなんかで見つけた会社で社員になった。仕方なく。

 

何やってんだって話ですが、人に「この時期にああしなさい、こうしなさい」と言われずに、勝手に自分で情報集めて動き出さなきゃならない大学生の就職活動って、私にはハードルが高すぎた。

 

テキトウに選んだらイカンかった

案の定、ヘタな会社で人間関係が最悪、毎朝ほんとうに心から出勤するのが嫌だった。

 

「そんなにすぐやめるなんて、次の就職先が見つからない」的な一般常識が耳に入ってはいたので、1年我慢してから辞めた。次の会社に入って、こちらも半年くらいでやめた。

 

ヤバい人生の始まりです。

 

2コめの会社の時あたりに、4コマ雑誌の新人賞に引っかかって、デビューはしていた。辞める前は連載も持ってた。

 

でもまあ月3ページなので、お小遣い程度です。お仕事を探さなければなりません。

 

そんな中、もうほとんど落ち込んでほぼ布団の中から出たくない。みたいな状態だったんだけど、またもやバイト情報誌から1コ自分でもできそうげなのを見つけた。

 

(それしか職探しの方法を知らなかったのよ、ハロワっていまいちシステムもわかんなかったし、私が利用していいのかもわからなかった)

 

やりたい仕事(に近い仕事?)

んで面接に行った。神保町。本の街です。

 

地下鉄でおりて、地上にあがる階段の壁画がなんか印象的で、んで早稲田と並び称される古書の街はなんか異様で、すてきで、

 

ここで毎日働けたらいいな、と思った。

 

んだけど、面接はむざんで、「何か書いていきたい人なの!? そんな人生観じゃダメなんじゃないの!?」とか、さんざん言われて、

 

帰りの地下鉄で涙出てきて、降りたら雨で、自分が惨めで泣きながら傘をささずに帰った。(自分に酔っているが、26歳くらいのワカモノだったので許してください)

 

応募した職種は校正者で、大学んときに私は文芸専修で、卒論として書いた小説がいちおう商業誌(とは言っても大学の機関紙?)に載ったこともあり、

 

校正ってのがただ単に誤字を直すんではなく、トジヒラキを直すようなことも含むのも知ってたので、あと大学の学生職員として学内新聞の編集とかもやってたので校正記号は知ってたので、

 

まあなんか、自信はあったんだけど、ていうかあの神保町の階段で運命かんじちゃったんだけど。だめなのか。なぁんだ騙すなや私の直感。とかと、思った。

 

けどなぜかその後、採用の連絡があり、まあすんごくオマケで採用だったみたいだけど、

 

そこの面接してくれた社長と「ほんとしっかりやってくんなきゃ困るから」的な面談をした上で、そこで働くことになった。

 

 

 期限を切る

んで、その社長が言ったことには、

 

「小説家や漫画家でやってくのなら、40歳まで必死にやって、それで芽が出なかったら諦めなさい」と。

 

「それまで超必死でやりなさい」と。

 

で、才能はあったけど売れなかった、社長のお知り合いの作家さんとかの話をしてくれた。

 

ちなみに社長もドキュメンタリーの作家さんを、社長業のほかにしていた。

 

 

 

このアドバイスがずっと頭にあって、40歳になる前に筆を折る決意がついたんだけど、これほんとに適切なアドバイスで、感謝している。

 

40過ぎたらほんと、会社員になれない。めったに。とてもとても狭き門。

 

お嫁さんにも難しい。婚活サイトとか、女性は40を過ぎると、とたんに激減する。

 

私は正社員にもなれたし、結婚もできたしで、ほんとに滑り込みセーフだったのではないかと感じる。

 

 

 他人に決めてもらうと助かる

やめるきっかけって、本当にむつかしい。コタツから出るタイミングだってまとめサイトを見るのやめてお風呂に入るタイミングだって、私たちはいつも逃し続けている。

 

なので、40歳という区切りを教えてくれた社長に、感謝なのでした。

 

 

 

というわけで、今後は正社員として私生活で夢を追います。ミャハ。

プライバシーポリシー |  お問い合わせ | ©2018 廃業した漫画家が、会社員になって家計を再生するのだ.